KT爺メタセコイア指南書
Metasequoia初心者講座


■ イノシシのモデリング(1)

最初は難しい事はあまり考えずに、モデリング作業の流れを体験してみましょう。
お題は「イノシシ」です。 (「」2007年の干支ですね。)

イノシシ

前の章から続けている人は、メニューの[ ファイル ][ 新規作成 ]で、ドキュメントをリセットして下さい。

作業を始める前に、いくつかの設定を確認して準備しましょう。
  • メニュー[ 表示 ][ スムージング表示 ]をオンにする。(メニュー項目の左にチェックをつける)
  • メニュー[ パネル ][ 操作パネル ]をオンにして「操作パネル」を表示しておく。
  • コマンドパネルの[ 編集オプション ]グループのボタンを下図のように押しておく。
  • 表示コントロールのボタンを下図のように押しておく。
設定を確認しよう

1. コマンドパネルの[ 基本図形 ]ボタンをクリックします。サブパネルで円柱のボタンを選んだ後、 [ 作成 ]ボタンをクリックして下さい。この円柱を変形しながらイノシシの体を作ります。
まずは円柱を作成

2. 円柱を全て選択した(形状の点と辺が水色になっている)状態で「操作パネル」右列(回転)の[ X ]ボタンを 左にドラッグして、円柱を-90度回転させます。(Shiftキーを押しながら操作すると、15度ずつスナップするので簡単です。)
操作を間違ったらCtrl+Zキーで操作を取り消して、もう一度やり直して下さい。  取り消した操作を元に戻すときは、Ctrl+Yキーを押します。
円柱を90度寝かせる

MEMO:操作パネルの使い方

操作パネルのインターフェイス

パネル上部の丸いアイコンは左から順に「移動」「拡大」「回転」操作を表します。それぞれのアイコンの下に、 3つずつXYZ軸に対応したボタンが並んでいます。 このボタンを左右にドラッグする事で、選択した部分の編集を行うことが出来ます。 「移動」と「回転」のアイコンは操作できませんが、 真ん中の「拡大」アイコンだけはXYZ軸全てを同時に操作する「等比拡大/縮小」に使用します。

3. キーボードのF3キーを押して正面図に切り替え、「操作パネル」真ん中の列(拡大・縮小)の[ X ]ボタンを左右にドラッグして、X軸方向に少し潰します。
円柱をX軸方向に縮小

この状態からマウスの右ボタンドラッグで視点の変更をすると、3D画面の表示が平行投影になっています。 パースの付いた透視投影にしたい場合は、表示コントロールの[ Ortho ]ボタンをクリックして[ Pers ]に切り替えます。 もう一度クリックすると[ Ortho ]に戻ります。
長く作業していると、パースの付き方がおかしくなったり、形状の手前側が表示されなくなる事があります。 その場合はメニューの[ 表示 ][ 視点の設定 ]で 「視点の設定」ダイアログを表示して、[ 初期化 ]ボタンをクリックして視点の初期化を実行しましょう。

4. オブジェクトパネルの「obj1」をダブルクリックして「オブジェクト設定」ウインドウを開き、下記のように変更します。
  • [ 基本情報 ]グループでオブジェクトの名前を「body」に変更。
  • [ 基本情報 ]グループでオブジェクトの色をに変更。
  • [ 曲面制御 ]グループで「Catmull-Clark」を選択。「分割数」は「4」。
  • [ スムージング ]グループで「角度」に「180」と入力。

変更後、[ OK ]ボタンをクリックしてウインドウを閉じます。
オブジェクト設定ウインドウ

5. 曲面化機能によって、図のように円柱が滑らかな曲面になっているはずです。
曲面化された円柱形状

6. Ctrl+Dで選択を解除します。 コマンドパネルの[ 押出 ]ボタンをクリックして「押し出し」コマンドに切り替え、 サブパネルの[ 通常 ]ボタンをクリックします。 図のように円柱の前面(イノシシの鼻側になります)を選択して、 選択面の上をドラッグして押し出します。
円柱の前面を押し出す

7. 押し出した面を、「操作パネル」真ん中の列にある丸いアイコンを左右にドラッグして縮小します。 (拡大・縮小操作のみ、アイコンによる等比変形ができます。)
更にその面を押し出し、縮小します。 押し出した面を縮小

8. 同じように円柱の後面(お尻側になります)も押し出して縮小して下さい。 その後、側面図(F1キー)で確認しながら、円柱の断面を選択して「操作パネル」左列(移動)の[ Z ][ Y ]ボタンを使って 移動させ、下図のようなプロポーションになるように調整します。([ X ]ボタンで移動しないように注意。)
鼻先の形状を調整

9. コマンドパネルの[ ナイフ ]ボタンをクリックして、サブパネルの[ 接続面を連続切断 ]ボタンをクリックします。  Shiftキーを押しながら形状の辺から辺へ、図のようにドラッグします。 ドラッグすると表示されるワイヤーが、隣の辺に スナップしたところでマウスボタンを離すと、胴体を一周するように面が分割されます。
形状にナイフを入れて断面を増やす

10. 下図のようになりましたか?
ここで[ ファイル ]メニューの[ 名前をつけて保存 ]で、一旦ファイルを保存しましょう。
面が分割された状態

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