Metasequoia初心者講座
■ ティーカップのモデリング（4）
器状のオブジェクトが出来たので、次に器の底部を作って行きましょう。
20. 視点を回転させて、カップの底部を表示します。 表示コントロールのボタンを押すと、
視点から見て裏側の要素（点・辺・面）が非表示になります。 こうすることで、間違ってカップ内側の辺や面を選択する事が無くなります。
MEMO:前面のみ表示
表示コントロール部のボタンは基本的には「表示」のみに影響し、編集の制限をする事は無い。 しかしボタン（前面のみ表示）だけは別で、視点から見て裏側になる面が非表示になると共に、 編集の対象から外れてしまう。 便利な機能ではあるが、これをオンにしたまま忘れて編集を続けてしまうと、選択やナイフなどの コマンドで意図しない結果になる場合があるので注意しよう。
21. キーボードのSキーを押して「選択」コマンドに切り替え、サブパネルのボタンをオンにします。
カップの底面にカーソルをポイントして面が黄色くハイライト表示されたら、Shiftキーを押しながら底面のポリゴンをぐるりと一周ドラッグします。
この選択方法は「選択」コマンドでしか使えませんが、カーソルが通過した面を連続して選択することができて便利です。
22. キーボードのEキーを押して「押し出し」コマンドに切り替えます。
サブパネルのボタンをオンにして、選択した底面を少しだけ押し出します。
続けてキーボードのQキーで「拡大」コマンドに切り替え、ハンドル中央の黄色いポイントをドラッグして縮小します。
もう一度「押し出し」コマンドに切り替えて面を押し出し、脚の部分を作ります。
側面から見て、形状を確認しましょう。
KT爺の茶飲み話
あああぁ、メンドクサイ！ ヽ(#` Д´)ﾉ
ショートカットを駆使しても、こうも逐一コマンドの切り替えでは混乱必至でござる！!
…ちぅ訳で、こういった一連の作業に便利な「操作パネル」の登場でござる。
「イノシシのモデリング」では最初から使っており申したが、拡大コマンドの使い方を書いておきたかったのと、
操作パネルの便利さを実感して欲しい…と云う意図で、ちと意地悪してみたでござる。（笑）
現在行っているような、頻繁なコマンド切り替えによる煩わしさを解消する便利なツールが「操作パネル」です。
メニューの→を選択して「操作パネル」を表示して下さい。
パネル上部の丸いアイコンは左から順に「移動」「拡大」「回転」操作を表します。それぞれのアイコンの下に、３つずつ
XYZ軸に対応したボタンが並んでいます。このボタンを左右にドラッグする事で、選択した部分の編集を行うことが出来ます。
つまり、XYZ軸に沿った編集であれば「移動」「拡大」「回転」コマンドに切り替える事無く、いつでもこのパネルから操作することが出来る訳です。
「移動」と「回転」のアイコンは操作できませんが、真ん中の「拡大」アイコンだけはXYZ軸全てを同時に操作する「等比拡大／縮小」に使用します。
それでは、続けてカップの底部を完成させましょう。
23. 選択コマンドで「21.」と同じようにカップの底の面を選択します。
Ctrl＋Eで「面の押し出し」ダイアログを表示して、タイプを「通常の押し出し」、
押し出し量に「0」と入力、「押し出して出来た側面も選択」のチェックを外して
ボタンを押します。（この操作で、押し出す面を移動せずに「押し出し」を実行できる。）
24. 操作パネルの「拡大」アイコンを左右にドラッグして、押し出した面を縮小します。
続けて「押し出し」コマンドに切り替え、面を逆方向に押し込みます。
25. 辺のみを表示して、操作パネルで面をY軸に沿って移動（位置の微調整）させます。
26. 底面の仕上げに「ナイフ」コマンドので、
図のようにエッジを立てます。
27. カップ全体のシルエットを確認して、形状の調整をします。 まだ若干、器が深過ぎる気がしたので、正面図で頂点選択して
操作パネルでY方向に移動することで高さを調節しました。
（注：表示コントロールのボタンをオンにしている場合は、オフにしてから操作するのを忘れずに。）
KT爺の茶飲み話
これでカップ本体のカタチは出来たでござるな。 このままでも茶碗として使えそうな立派な器でござるが、もう一手間掛けねば
「ティーカップ」には成り申さん。
さればでござる。次回はその一手間、ティーカップの「取っ手」を作ってティーカップの形状を仕上げるでござるよ。
